スー・チー氏に「失望」 ノーベル平和賞前事務局長 

 【ロンドン共同】ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャを巡る問題で、ノーベル平和賞の選考主体ノルウェー・ノーベル賞委員会のルンデスタッド前事務局長は8日、ミャンマーの同賞受賞者アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の対応に「非常にがっかりしている」と述べた。DPA通信の取材に答えた。

 ルンデスタッド氏は「スー・チー氏はこの問題を単に(ロヒンギャ武装集団による)テロの問題と片付け、解決の努力をしていない」と批判。ただ、規定により賞を剥奪されることはないと述べた。

 事務局長は5人の同賞委員を補佐する役目で、投票権はない。スー・チー氏は91年に受賞した。


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