福島第1原発で微量の内部被ばく タンク解体の作業員 

 東京電力は8日、福島第1原発で、汚染水タンクの解体作業をしていた協力企業の30代男性作業員が内部被ばくしたと発表した。体内に取り込んだ放射性物質の量は微量とみられ、男性は医師の診断を受けて帰宅。東電は「健康に影響はない」としている。

 東電によると、男性は同日午前6時半から同7時50分まで全面マスクと防護服を着用して解体作業に従事。作業後の検査で鼻腔内部の汚染が確認され、放射性物質を吸い込んだと判断した。

 内部被ばくは今後50年間で最大0・01ミリシーベルト程度としている。国基準は、放射性物質を取り扱う作業員らの被ばく線量限度は5年で100ミリシーベルト。


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