残業上限規制、初めて明記 厚労省の働き方改革法案要綱 

「働き方改革」関連法案のポイント

 厚生労働省は8日の労働政策審議会分科会で「働き方改革」関連法案の要綱を提示した。残業時間の上限規制といった長時間労働抑制策や、非正規労働者の待遇改善を目指す同一労働同一賃金が柱。残業の上限時間を初めて明記した。政府は関連する法律の改正案を今月下旬に召集される臨時国会に提出する方針で、最大の焦点になる。

 法案には一部専門職を残業代支払いなど労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制度(高プロ)や裁量労働制拡大が含まれ、労働組合や野党が「残業代ゼロ」と強く反発。政府は高プロについて、健康確保措置拡充といった連合の修正要請を法案に反映させ、理解を得たい考え。


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