環境危機時計「過去最悪」 米新政権で懸念増したか 

 地球環境の悪化に伴う人類存続の危機を時刻で示す「環境危機時計」が今年は9時33分になり、昨年より2分進んだと旭硝子財団が8日、発表した。2008年と並びこれまでで最も危機感が高まっている。

 世界の研究者らにアンケートしてまとめた。昨年の米大統領選以降の政治状況を判断材料に挙げた回答者が全体の55%、米国では80%に達し、トランプ政権による地球温暖化対策の「パリ協定」離脱問題が影響したことがうかがえる。

 環境危機時計は、深刻さを0時1分から12時までの時刻で示し、9時を過ぎると「極めて不安」な状態としている。


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