フランス、石油・ガス産出全廃へ 温暖化対策、40年までに 

 【パリ共同】フランス政府は6日、温室効果ガスの排出削減を加速させるため、2040年までにフランスの領土、領海で石油・天然ガス産出を全廃する法案を閣議決定した。ユロ環境相は「温暖化対策の国際的な枠組み『パリ協定』を主導する国として、象徴的な法案を早期に成立させたい」と意欲を示した。

 フランス政府は7月、石油を燃料とする自動車の販売を40年までに終了する方針を表明、英国などが追随した経緯がある。

 法案は油田、ガス田の新規掘削を認可せず、採掘免許の更新に応じないことにより、「国内産出ゼロ」を実現する。新型原油シェールオイルなどの掘削も認めないとしている。


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