世界初、iPS創薬治験7日開始 京大が骨の難病で 

京都大の戸口田淳也教授=京都市

 患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って京都大の研究チームが見つけた、骨の難病の治療薬候補について、京大病院が7日から臨床試験(治験)を始めることが6日、分かった。京大によると、iPS細胞を使って発見した薬の治験は世界初。

 京大病院は現場の医師が主体となって進める「医師主導治験」で取り組み、7日から患者登録が可能になる。「再生医療」と並ぶiPS活用のもう一つの柱「創薬」が本格的に動きだした。

 この難病は「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」で、チームによると、国内の推定患者数は約80人という。


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