おたふくかぜで336人が難聴 学会「予防接種の定期化を」 

 おたふくかぜの合併症で難聴になった人が、2015、16年の2年間で少なくとも336人いることが6日、日本耳鼻咽喉科学会による初の全国調査で分かった。予防接種で防げた可能性があるとして、定期接種の対象とするよう国に求める。

 学会が全国の医療機関を対象に調査した。難聴になったと診断された336人のうち、261人が日常生活に支障を来す高度難聴または重度難聴になっていた。両耳とも難聴となった14人のうち11人は、補聴器を使ったり人工内耳を埋め込んだりした。

 おたふくかぜはムンプスウイルスが原因で、耳の下の腫れや発熱が起こる。


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