温暖化で社会不安定に 災害リスク増、コメ減収 

 地球温暖化が将来、アジア・太平洋地域で自然災害の増加や農産物の減収を引き起こし、社会を不安定化させる要因になるとの報告書を、外務省が5日までにまとめた。各国がリスクを把握し、対応策を考えるのを後押しする狙い。7、8日にモロッコで開かれる気候変動枠組み条約の非公式会合に示す。

 報告書は、十分な温暖化抑制策を取らない場合「アジア・太平洋地域のほとんどで気温が2度以上高くなる」と予測。東南アジアや南アジアで降水量が増え、洪水や高潮が深刻になると指摘した。

 農林水産分野は、東南アジアの一部でコメの生産が減少すると分析した。洪水などによる農地被害が原因。


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