治療用装具の不正請求調査開始 厚労省、「目的外」指摘で 

 病気やけがをしたときに医師の指示で作製するコルセットなどの「治療用装具」を巡り、患者による費用の不正請求が相次いでいるとの指摘があり、厚生労働省は5日までに、全国の健康保険組合などを対象に実態調査を始めた。

 美容や運動能力向上といった本来の目的外で作製されたケースが報告されているという。厚労省は9月中旬までに回答を求めており、結果を分析した上で不正防止策を検討する。

 治療用装具には、腰痛用のコルセットや外反母趾用の靴、膝のサポーターなどがある。医師が治療に必要と判断すれば、装具業者が患者の症状や体形に合わせてオーダーメードで作製する。


  • LINEで送る