退位日の決定、12月を検討 政府、皇室会議で意見聴取 

 天皇陛下の退位を実現する期日を巡り、政府内で12月に決定・公表する案が検討されていることが分かった。決定の前提となる皇室会議での意見聴取を実施する時期として、同月23日の天皇誕生日前後が浮上している。政府関係者が2日、明らかにした。来年が見込まれた当初の想定から年内決定への前倒しを検討する中で「静かな環境」(政府筋)を確保する観点から、10月の衆院3補欠選挙や秋の臨時国会会期中は回避する方向だ。

 より早期の決定を求める声が宮内庁にある一方、政治情勢次第で来年にずれ込むなど流動的要素も残る。政府は宮内庁などと調整し、皇室会議の開催時期を判断する。


  • LINEで送る