介護利用、613万人で最多 16年度、予防サービスは減 

 厚生労働省は31日、2016年度に介護予防サービスと介護サービスを利用した人は613万8100人で、過去最多を更新したと発表した。15年度比8万7100人増。高齢化の進行で、本格的に調査を開始した03年度の1・6倍を超えた。

 ただ介護予防の利用者が、5万9400人減の150万100人と減少に転じ、全体の伸び率は鈍化した。厚労省は、要介護度の軽い要支援1、2の人向けのサービスが段階的に介護保険から切り離され、市町村事業に移行したことが要因と分析している。

 1人当たりの費用(17年4月審査分)は、介護予防で3万5100円、介護サービスで19万1200円。


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