裕次郎記念館、26年で幕 小樽館長「惜しまれるうちに」 

閉館日を迎えた「石原裕次郎記念館」への入館を待つ大勢の人たち=31日午前、北海道小樽市

 昭和の大スター、石原裕次郎さんの愛用品を展示している北海道小樽市の「石原裕次郎記念館」が31日、26年の歴史に幕を閉じる。施設が古くなり、来館者も減ったことから「裕次郎さんらしく、惜しまれているうちに終わりたい」(浅野謙治郎館長)と閉館を決めた。

 最終日は午前9時の開館前から数百人が列をなし、裕次郎さんの思い出を語り合う人たちの姿も。60年来のファンという札幌市北区、無職泉谷幸子さん(75)は「裕次郎さんは私の青春の象徴。映画の衣装などを見ながら、青春時代の思い出に浸りたい」と感慨深げ。

 小樽で幼少期を過ごした石原さんは1987年、52歳で亡くなった。


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