2017年8月31日 11:05 | 無料公開
ノバルティス社のがん免役細胞療法「キムリア」で用いられる薬剤(ノバルティス社提供・AP=共同)
【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は30日、製薬大手ノバルティスが開発した、治療が難しい子どもの白血病患者に対する新型のがん免疫細胞療法を承認したと発表した。
患者の免疫細胞に遺伝子操作を加えてがんに対する攻撃力を増強する治療法で、効果の高さが注目されていた。広く実施が認められたものとしては、米国初の遺伝子治療となる。
治療は小児や若者の急性リンパ性白血病の患者が対象。患者から取り出した免疫細胞のリンパ球に遺伝子操作を加え、がん細胞を見つけ攻撃する能力を高めた上で体内に戻す。