化血研、申請怠りまた行政処分 遺伝子組み換え微生物の使用 

 農林水産省は29日、熊本市の化学及血清療法研究所(化血研)に、動物用ワクチンの品質試験に必要な遺伝子組み換え微生物の使用中止を命じる行政処分を出した。組み換え生物を規制するカルタヘナ法に基づく使用申請を怠っていたため。

 同法は遺伝子組み換え生物の産業利用に当たり、施設外へ拡散しない措置を講じて農水省に申請、確認を受けるよう定めているが、化血研は手続きの必要性を認識していなかったという。自主点検で6月に問題を把握し、同省に報告していた。

 化血研は血液製剤の未承認製造で昨年、業務停止命令を受けるなど不祥事が相次いでいた。


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