立山トロリーバス、電気に変更へ 関電、半世紀の歴史に幕 

関西電力が運行廃止を決めたトロリーバス(関西電力提供)

 関西電力は28日、北アルプス立山連峰を貫く観光路「立山黒部アルペンルート」の関電トンネルで運行するトロリーバスを廃止し、2019年4月に架線を使わず車載バッテリーで走る電気バスに変更すると発表した。コスト削減などが理由。半世紀の歴史に幕を閉じる。

 トロリーバスは黒部ダム駅(富山県立山町)から扇沢駅(長野県大町市)の約6・1キロを結び、トンネル内の架線から電気を得て走る。1964年の運行開始から累計6千万人以上が利用し、「トロバス」の愛称で親しまれてきた。

 関電トンネルは、黒部ダム建設のための資材輸送路として同社が開発した。


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