入院患者の自殺防止策を提言 心のケア、安全管理の徹底など 

 認定病院患者安全推進協議会(東京)は28日、入院患者の自殺を防ぐために、患者の心のケアや病院の安全管理の徹底などを求めた提言を公表した。会を構成する全国の医療機関に通知し、対策を求める。

 協議会が2015年に実施した調査では、精神科を除く入院中の自殺者131人のうち、約半数の65人ががん患者だったといい、「診断告知後の自殺率が高い」として注意を呼び掛けている。

 提言では、精神的な不調を抱える患者の情報をスタッフ間で共有することや、屋上など危険区域を施錠することの必要性を指摘。自殺が起きた場合は、スタッフへの心理的ケアも必要とした。


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