西本願寺で国宝修復開始式 22年まで、飛雲閣など 

修復工事の開始式で公開された、世界遺産・西本願寺、阿弥陀堂内陣の天井画=28日午後、京都市

 世界遺産で浄土真宗本願寺派本山の西本願寺(京都市下京区)で、飛雲閣と阿弥陀堂など国宝の修復工事が28日、本格的に始まり、開始式があった。2022年3月まで続き、総事業費は約12億円。

 本年度は、飛雲閣のこけらぶきの屋根ふき替えや耐震診断、阿弥陀堂内陣の天井画を修復。来年6月からは唐門の工事も始まる。式では、記念の法要が行われ、本多隆朗執行長が「再び美しい姿を参拝者にご覧いただけるようにしたい」とあいさつした。

 阿弥陀堂は1760年に火災から再建された本堂。飛雲閣は豊臣秀吉が建てた聚楽第の一部が移築されたとの説もある。


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