定置網漁でAI活用探る、北海道 効率化と資源保護で 

タブレット端末に送信されたデータを見せる和田雅昭教授=7月、北海道函館市

 北海道南部で、定置網漁に人工知能(AI)を活用する試みが始まった。定置網漁は、海中の定まった場所に網を設置して魚群を誘導する漁法で、魚種や漁獲量を事前に読むことは難しい。公立はこだて未来大(函館市)の和田雅昭教授(46)らは、AIが魚種などを予測するシステムを構築し、操業の効率化と資源保護につなげる考えだ。

 和田教授らは2006年、海水温や潮流などをリアルタイムで把握できる観測用ブイ「ユビキタスブイ」を開発。海中の様子の可視化に取り組んできた。今回はAI導入に向け、定置網に取り付けた魚群探知機の画像データを収集。


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