胎児の体内時計仕組み解明 京都、マウスiPSで実験 

 胎児の体内時計は受精から約13~15日目で働く―。京都府立医大の八木田和弘教授(環境生理学)らのチームが22日、マウスや人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った実験で、体内時計ができる時期やメカニズムを解明したと発表した。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

 チームによると、時計が働かない時期の胎児は繊細で外部からのストレスに弱く、八木田教授は「成果が人に応用できれば、早産や流産を減らせるような妊婦の過ごし方のヒントになる可能性がある」と話している。

 研究では、さまざまな時期のマウス胎児の細胞を取り出し、体内時計のリズムを測定した。


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