校舎に明かりともし復興祈る 仙台、公開中の震災遺構 

震災遺構として一般公開されている仙台市若林区の旧市立荒浜小の教室に並べられた手作りの明かり=19日夕

 東日本大震災の津波で被災し、震災遺構として4月から一般公開されている仙台市若林区の旧市立荒浜小で19日、ちょうちんなどで校舎に明かりをともす催しがあり、地域住民らが更地になった小学校周辺の復興を祈った。

 地区の元住民らが地元の夏の風物詩として継続してきた灯籠流しに合わせて開催した。津波の犠牲者や先祖を追悼する灯籠約70個が近くの堀に流された後、校庭だった駐車場や教室には、ちょうちんや発光ダイオード(LED)を取り付けた貝殻などが飾られ、夕闇を彩った。

 訪れた若林区の主婦(35)は「こういうイベントを通じて震災を語り継ぐことができたら」と話した。


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