核廃絶の署名携え国連へ 高校生大使、長崎で出発式 

JR長崎駅前で行われた高校生平和大使の出発式=19日午前、長崎市

 今年で活動20年目を迎えた高校生平和大使は、核兵器廃絶を訴える署名をスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ届けるため、全国から選ばれた22人が渡欧する。長崎市のJR長崎駅前で19日、出発式が開かれた。長崎県立長崎東高2年の溝口祥帆さん(16)は「被爆者の願いと署名を集めた仲間の思いを、しっかり伝えたい」と意気込んだ。

 引率する長崎市の被爆者で、元教師の川副忠子さん(73)は、米ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約の交渉会合を傍聴した。「条約は採択されたが、廃絶を達成するために、まだまだ頑張らなければならない」と活動の意義を語った。


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