韓国、在日男性の再審無罪確定 スパイ嫌疑捏造 

5月、ソウル高裁で無罪判決を受け、友人から祝福される徐聖寿さん(右)(共同)

 【ソウル共同】韓国最高裁は18日、1983年に同国で「北朝鮮スパイ」の疑いで軍が連行し、国家保安法違反罪などで服役した神戸市の在日韓国人、徐聖寿さん(65)の再審上告審で、嫌疑は捏造だったとして無罪とした今年5月のソウル高裁判決を支持し検察の上告を棄却、徐さんの無罪が確定した。

 徐さんは「長い時間がかかったが、良い形の結果が出てうれしい。支援してくれた周囲の方々に感謝している」と話した。

 ソウル高裁は判決で、軍の防諜組織の保安司令部(現・機務司令部)が令状なしに徐さんを53日間拘束し、脅迫などで虚偽内容の供述調書を作成して事件を捏造したと認定した。


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