古都の夜空に浮かぶ「大」 五山送り火 

 古都の夏の風物詩「五山送り火」が16日、京都市街を囲む山々で行われ、夜空に浮かぶ炎の文字に大勢の見物客が見入った。

 午後8時、東山の如意ケ嶽で一画最長約160メートルの「大」の字に火が付き、続けて5分おきに「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」に点火。鴨川の橋の上やビルの屋上では、家族連れらが集まり、徐々に浮かび上がる文字を見守った。

 送り火は、盆に迎えた先祖の霊を送り出し、無病息災を祈る伝統行事。昨年は大雨のためほとんど見えず、京都府警によると人出は約3万人だったが、今年は天候に恵まれ、約8万人だった。


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