米大統領「両陣営に責任」と発言 バージニアの衝突事件、前言翻す 

記者団に対して発言するトランプ大統領=15日、ニューヨークのトランプタワー(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米南部バージニア州でデモを行った白人至上主義や極右などの団体が、反対するグループと衝突した事件で、トランプ大統領は15日、現場にいた両陣営に暴力の責任があると述べた。事件当日に「多くの側から憎悪、偏見、暴力が示された」と語った後、人権団体などからの批判を受けて14日に一転して白人至上主義を名指しで非難したが、わずか1日で前言を翻した形だ。

 トランプ氏が当初、直接非難に消極的だったのは、昨年の大統領選で白人至上主義の団体が同氏を支持していたためとの見方が強い。両陣営に責任があるとの立場を示すことで、支持者の離反を防ぐ狙いもあるとみられる。


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