2017年8月15日 22:00 | 無料公開
中国・青島の港で荷積みを行うコンテナ船=8日(AP=共同)
【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は15日、中国経済に関する年次審査の報告書を発表し、貿易障壁を減らすよう促した。実質成長率は徐々に低下し、2022年に6%を割り込むとの予測を示した。
トランプ米大統領が通商法301条に基づき、中国による知的財産権侵害の実態を調査するよう通商代表部(USTR)に指示するなど米中間の貿易摩擦が激化している。IMFも貿易障壁の存在に言及したことで、中国側は一定の対応を求められそうだ。
報告書は中国に関税の引き下げや市場開放を求め、貿易障壁を削減することが主要貿易相手国との摩擦の緩和に役立つとの認識を示した。