銀行預金、東京に集中 45道府県が全国平均下回る 

東京都内の銀行の看板=2013年

 人口減少や遺産相続を背景に銀行預金の東京集中が進んでいることが15日、日銀の統計で分かった。日銀の大規模な金融緩和策で国内預金は1年間で6%増えたが、都道府県別で全国平均を上回ったのは東京と地震という特殊要因があった熊本だけで、45道府県は下回った。この傾向が続いて地方からの預金流出が本格化すれば、地域経済への悪影響も懸念される。

 日銀によると、2017年3月末の全国の預金合計は745兆2958億円と前年同月比で6・2%増えた。都道府県別でみると、東京が12・7%増の254兆4496億円と飛び抜けている。東京が全体に占める割合も1・9ポイント増えた。


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