「空中分解」と事故調査官 奈良の小型機墜落、遺体搬出 

小型機の墜落事故現場を調べる消防隊員ら=15日午前8時52分(共同通信社ヘリから)

 奈良県山添村の山中に小型機が墜落し2人が死亡した事故で、現場を調べた運輸安全委員会の福田公爾航空事故調査官は15日、機体の残骸の散乱状況から「空中分解し落ちたのは間違いない状況」との見方を示した。県警によると、残骸は広範囲に散らばっており、飛行中に何らかのトラブルがあったとみて調べる。

 県警は現場から遺体の一部を運び出した。大阪市の会社役員田中良一さん(68)と妻佐智子さん(55)とみて身元の確認を進める。

 県警は朝から遺留品の捜索なども行い、午後1時半ごろに作業を終了。16日以降に現場検証し、事故原因の究明を本格化させる。


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