欧州、鶏卵に殺虫剤汚染 17カ国・地域で流通 

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は11日、畜産事業での使用が禁止されている殺虫剤フィプロニルの使用がオランダなど加盟4カ国の養鶏場で確認され、汚染された疑いのある鶏卵や加工食品が域内15カ国とスイス、香港で流通していた恐れがあると発表した。

 オランダでは関与したとされる大手企業の幹部2人が10日、司法当局に拘束され、ベルギーでも関係先の一斉捜索が行われた。

 欧州委によると、フィプロニルはダニなどを駆除する効果があるが、長期にわたり大量に摂取すれば人間の内臓などに悪影響を与えるため、畜産事業での使用を禁止している。


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