「湖決壊」デマ拡散 九寨溝、住民一時避難 

 【九寨溝共同】中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州で起きた地震の震源地の九寨溝県で10日夜、世界自然遺産の九寨溝の自然保護区にある湖「長海」が決壊したとの情報が広がり、保護区周辺や市街地の住民らが一斉に避難した。地元政府がその後、情報はデマと発表した。

 相次ぐ余震で住民の間には動揺が広がっており、誤った情報が瞬時に拡散したとみられる。

 市街地ではホテル関係者が宿泊者に「逃げろ」と大声で叫び、大勢が慌てて車に乗り込んで高台に避難するなど一時混乱。ホテルの男性従業員は「とりあえず大変なことにならず良かった」と安堵した様子で話した。


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