公的年金、黒字10兆円超 16年度決算、運用好調で 

 厚生労働省は10日、2016年度の年金特別会計の収支決算を発表した。時価ベースでは、会社員や公務員が加入する厚生年金が10兆5031億円、自営業や非正規雇用の人らが入る国民年金が2440億円と、いずれも2年ぶりの黒字となった。

 積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用成績が国内外の株価上昇を受けて好調で、約7兆9千億円の収益を上げたほか、保険料と年金支払い分に当たる給付費の収支差もプラスだった。


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