核兵器禁止条約の早期発効を 平和首長会議がアピール 

 核兵器のない世界の実現に向けて広島、長崎両市を中心に各国都市が連携する非政府組織(NGO)「平和首長会議」は10日、長崎市で総会最終日の会合を開いた。国連で7月に採択された核兵器禁止条約の早期発効を目指して、全ての政府に署名と批准を求めていくことを掲げた「ナガサキアピール」を採択し、閉幕した。

 長崎原爆被災者協議会副会長の横山照子さん(76)は、長崎で1956年に発足した日本原水爆被害者団体協議会の取り組みを紹介した。核兵器の非人道性を訴える活動を通じ、行政による被爆者認定や医療支援につなげたことを説明。「命ある限り(体験を)語り継ぐ」と力強く語った。


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