旭川医大、地域枠の定員5人減へ 「専門医が育たない」と指摘 

 旭川医大(北海道旭川市)は9日、記者会見を開き、医師の地域偏在解消に向けた奨学制度「地域枠」の定員を17人から12人に減らすと発表した。地域枠は、医学部卒業後に周辺地域で勤務することなどを条件に、都道府県が奨学金を出す。同大は「専門的な経験を積むべき時期に地域勤務を課せられ、専門医が育たない」と指摘している。

 地域枠は2008年度から全国で本格導入され、16年度は全国71の国公私大が設けている。条件は都道府県や各大学によって異なり、旭川医大によると、北海道では卒業後の2年間を初期臨床研修と呼ばれる基礎訓練に充て、その後に地域勤務を課せられるという。


  • LINEで送る