東芝、10日に決算報告書提出 半導体子会社売却が焦点に 

 経営再建中の東芝は9日、2017年3月期決算の有価証券報告書を期限となる10日に関東財務局に提出すると発表した。監査法人との対立で決算延期を繰り返してきた異例の事態がようやく収束する。半導体子会社を売却した利益で債務超過を解消し、上場廃止を回避できるかが今後の焦点となる。

 東芝は併せて17年4~6月期の四半期報告書も提出し、決算を公表する。綱川智社長らが記者会見し、決算や東芝メモリ(東京)の売却交渉の状況について説明する。

 東芝が有価証券報告書を期限内に提出できるのは、PwCあらた監査法人から決算に一定の「お墨付き」を得られたためだ。


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