東芝決算、限定適正で調整 内部統制で不備も、監査法人 

 東芝が提出を延期した2017年3月期の有価証券報告書に対し、PwCあらた監査法人が「限定付適正」とする方向で最終調整していることが8日、分かった。限定付適正意見でまとまれば、東芝は不適切な部分はあるものの一定の「お墨付き」を得られたとして、期限の10日に報告書を関東財務局に提出する。17年4~6月期決算も併せて発表する。

 監査意見は財務諸表と内部統制で構成され、別々に表明することもできる。PwCあらた内では、米原発事業の巨額損失を見過ごしたとして東芝の内部統制の不備を厳しく問う意見もあり、曲折する可能性がある。


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