心臓病の遺伝子修復に成功 米チーム、受精卵をゲノム編集 

ゲノム編集で心臓病の遺伝子を修復した、人の受精卵。体外受精から2日後の様子(米オレゴン健康科学大提供・共同)

 【ワシントン共同】人の受精卵をゲノム編集で改変し、心臓病の原因となる遺伝子変異を高い効率で修復することに成功したと、米オレゴン健康科学大のチームが2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。子宮に戻して成長させるのは避けた。ゲノム編集は狙った遺伝子を効率的に改変できる技術。人の受精卵への応用は中国で実施例があるが、米国では初めて。

 従来に比べて成功率が大幅に高まり、受精卵が成長する際に正常な細胞と異常な細胞が混じる問題も避けられた。質が良い受精卵を選んで子宮に戻せば、子どもが遺伝病になるリスクを減らせる可能性がある。


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