医師の残業規制で意見対立 医療関係者と労組、厚労省検討会 

厚労省で開かれた医師の「働き方改革」に関する検討会の初会合=2日午後

 厚生労働省は2日、医師の「働き方改革」に関する検討会の初会合を開いた。残業時間の上限規制を巡り、医療関係者の委員から「極端な規制は地域医療を崩壊させる恐れがある」と慎重論が出た一方、労働組合の委員は「医師であっても労働者だ」と主張、意見が対立した。

 政府は3月に策定した働き方改革実行計画で「最長で月100時間未満」などと定めた残業上限規制について、正当な理由なしに診療を拒めない「応召義務」があるとして医師への適用を5年間猶予している。検討会は規制のあり方を議論、再来年をめどに結論を出す方針。


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