核禁止、本気で取り組みを 広島平和宣言で政府に要求 

平和記念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した松井一実広島市長=1日午前、広島市役所

 広島市の松井一実市長は1日の記者会見で、原爆の日の8月6日に平和記念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。米ニューヨークの国連本部で7月に採択された核兵器禁止条約に触れ、日本政府に「核保有国と非保有国との橋渡しに本気で取り組むよう訴える」と明らかにした。

 条約採択には核保有国と「核の傘」に頼る日本などは参加しなかった。日本は双方の橋渡し役を自任してきたが、宣言では「憲法が掲げる平和主義を体現するため」とし、本気で取り組むよう求める。

 核兵器を「絶対悪」と断定し「核兵器が存在し使用をほのめかす指導者がいる限り、いつ何時、遭遇するかもしれない」と訴える。


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