大震災被災地・石巻で川開き祭り 5千の灯籠、犠牲者悼む 

 「今年も元気です」「会いたいな」。東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県石巻市で31日、石巻川開き祭りが行われ、遺族らが犠牲者への思いを記した色とりどりの灯籠約5千個が旧北上川に流された。

 日が沈み始め、ボランティアの学生や市の関係者ら約200人が台船や小船の上から灯籠を一つ一つ丁寧に川に流すと、黄色やピンクの光が水面を照らしていった。

 石巻川開き祭りは、毎年夏に花火大会や灯籠流しなどを実施。2011年から震災犠牲者の追悼と復興への願いを込めるようになった。


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