辺野古推進へ負担軽減強調、政府 普天間4ヘクタール返還実現で 

 沖縄県宜野湾市の中心部に位置し、危険性が指摘される米軍普天間飛行場(約481ヘクタール)の約0・8%に当たる約4ヘクタールが31日、先行返還された。政府は基地負担軽減の成果として強調。一方で県が強く反対する名護市辺野古移設は引き続き推進する考えだ。

 今回の返還区域は普天間飛行場の東沿い約2キロの細長い区域。同飛行場の運用停止と全面返還の時期は不透明なままだ。

 県幹部は31日、先行返還について一定の評価をする一方、「全体のごく一部にすぎず、全面返還と早期の運用停止が喫緊の課題だ。負担増加につながる辺野古移設は絶対に認められない」と話した。


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