普天間4ヘクタールが返還 沖縄は早期全面要求 

 沖縄県宜野湾市中心部に位置し、日米両政府が全面返還に合意している米軍普天間飛行場(約481ヘクタール)の一部約4ヘクタールが31日、先行して返還された。政府には沖縄の基地負担軽減に取り組む姿勢をアピールする狙いがあるが、早期の全面返還を求める県側との溝は大きい。名護市辺野古移設を巡り政府と県は激しく対立。全面返還の具体的見通しは立っていない。

 菅義偉官房長官と当時のケネディ駐日米大使が2015年12月、17年度中の先行返還を発表。返還地は普天間飛行場の東側に沿った約2キロの細長い区域で、全体の約0・8%。


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