隅田川花火、警備に新技術を駆使 警視庁「五輪の試金石」 

ウエアラブルカメラを装着して警備に当たる機動隊員=2016年10月、東京都中央区

 東京都台東区と墨田区で29日夜に開かれる「隅田川花火大会」。毎年90万人以上が集まる下町の夏の風物詩に、警視庁は2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、新技術を駆使して警備に当たる。同庁幹部は「五輪に向けた試金石」と力を込める。

 警視庁は今回、人の流れを把握するため「歩行者移動時間推定システム」を試験的に導入。機動隊員が持つ端末の専用アプリで、観客のスマホから出るWi―Fiなどの電波をキャッチして移動速度を測定し、混雑具合を推定する。

 現場の警察官約40人には、会場のライブ映像を警視庁本部に送信することができるウエアラブルカメラも帽子に装着する。


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