知事会議、人材不足で対応求める 大学改革決議は持ち越し 

 盛岡市で開かれている全国知事会議は27日午後、人口減少や若者の大都市流出で人材不足が深刻になりつつあるとして、政府に対応を求めていく方針を確認した。東京一極集中の是正に向け、東京23区にある大学の新増設を抑制し、定員増を認めないよう求める決議案は、小池百合子東京都知事らが反対し、採択を28日に持ち越した。

 5月の有効求人倍率(季節調整値)は1・49倍で、1974年以来の高い水準。知事会は「人手不足は、地域経済の成長の足かせとなるだけでなく、担い手不足による農地の荒廃を招き、医療や介護の基盤を揺るがす」とし、子育て支援や人材育成の強化が必要としている。


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