丑の日、食欲誘うかば焼きの香り 昨年より値段お手頃 

「土用の丑の日」を迎え、香ばしく焼き上げられるウナギ=25日午前、大阪市生野区の「舟屋」

 「土用の丑の日」を迎えた25日、うなぎ料理を扱う飲食店では、かば焼きの香ばしい匂いが食欲を誘った。稚魚(シラスウナギ)の取引価格が下がったため、スーパーなどでは昨年よりもお手頃な値段で店頭に並び、消費者にとってはうれしい夏となった。

 大阪市生野区の「舟屋」では、串に刺したウナギを職人が炭火でじっくりと焼き上げた。店主の山本憲男さん(50)によると、仕入れ値が安いため、弁当に入れるウナギを増量。通常より早い午前10時半の開店時には35人ほどの列に。弁当を購入した大阪市の猪早嘉雄さん(72)は「普段なかなか手が届かない分、わが家では一大イベント」と話した。


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