2017年7月25日 08:07 | 無料公開
ニホンウナギの成魚(宮崎県提供)
25日は「土用の丑の日」。値段の高止まりが続いたウナギも、今年は少し安く味わえるかもしれない。稚魚(シラスウナギ)の国内漁獲量が3シーズンぶりに増加し、取引価格が下落したためだ。乱獲などによる資源枯渇の危機は待ったなし。各地の自治体は産卵を控えた成魚の保護規制を導入している。「資源回復にすぐ結び付かなくても、できることは何でもする」と、手探りの対策が続く。
水産庁によると、養殖に使うシラスウナギの2016年11月~17年5月の国内漁獲量は、前シーズンより1・8トン増の15・4トン。取引価格は1キロ当たり109万円と、直近2シーズンの6割程度まで下がった。