評論家の犬養道子さんが死去 難民救済に尽力 

死去した犬養道子さん

 世界の飢餓や難民救済活動に尽力した評論家の犬養道子(いぬかい・みちこ)さんが24日午前5時28分、老衰のため神奈川県秦野市の福祉施設で死去した。96歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 五・一五事件で暗殺された犬養毅元首相の孫で、犬養健元法相の長女。津田英学塾(現津田塾大)中退後、米国などに留学。欧州各国を歴訪して帰国、1958年に欧米での体験を描いた「お嬢さん放浪記」で文筆活動に入った。

 70年代以降は飢餓、難民問題に精力的に取り組み、世界の難民キャンプや紛争地に単身で赴いて活動。私財を投じて難民に奨学金を支給する犬養基金を設立した。


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