虐待児356人退院できず 治療終えても親元帰せず 

 医療機関に入院し、虐待被害が疑われた子どものうち、治療を終えても親元に帰せず、受け入れる施設も見つからないなどの理由で入院が長引いた子どもが昨年までの2年間に少なくとも356人いたことが21日までに、小児科医のグループによる全国調査で分かった。このうち半数以上は入院が2週間以上に及んでいたとみられる。

 前橋赤十字病院の溝口史剛医師らのグループが全国963の医療機関を対象に調査を実施し、454施設から回答を得た。虐待被害が疑われた子ども2363人の入院期間などを調べた。


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