日銀総裁「物価上昇基調は維持」 追加金融緩和を見送り 

記者会見する日銀の黒田総裁=20日午後、日銀本店

 日銀は20日の金融政策決定会合で、物価上昇率2%の目標を達成する時期を「2019年度ごろ」に1年延期することを決めた。黒田東彦総裁は会合後の記者会見で、家計や企業に「物価は上がりにくい」とのデフレ心理は根強いが、物価上昇の基調は維持しているとして追加金融緩和は見送ったと説明した。黒田氏の下、13年4月に2年程度での目標達成を掲げて大規模な金融緩和に踏み切って以来、延期は6回目。現行の金融政策を継続することに対し、疑問の声が強まりそうだ。


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