3号機、格納容器内の損傷激しく 水中ロボ調査、デブリ確認できず 

東京電力福島第1原発3号機の格納容器内調査で、水中ロボットが撮影した原子炉圧力容器底部の様子=19日(東電提供)

 東京電力は19日、記者会見を開き、福島第1原発3号機の水中ロボット調査で原子炉格納容器内の撮影に成功し、複数の構造物が激しく損傷し、脱落している状況を確認したと明らかにした。今回の調査範囲では溶け落ちた核燃料(デブリ)は確認できなかったが、3号機の格納容器内の具体的な状況が分かったのは初めて。

 3号機格納容器には、原子炉の冷却に使った水が底から約6・4メートルまでたまっている。水中ロボットは、原子炉圧力容器下部の周辺を撮影したが、本来あるはずの金属製の作業用足場が見当たらず、その下に構造物らしいものが落下していた。


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