豪雨の土砂除去、国の代行着手 福岡・朝倉市、流木被害も調査 

改正河川法に基づく「権限代行制度」が初適用され、赤谷川に堆積した土砂の除去作業を行う国交省の重機=19日午後、福岡県朝倉市

 国土交通省は19日、九州北部の豪雨による被害で改正河川法に基づく「権限代行制度」を初めて適用し、福岡県朝倉市の赤谷川に堆積した大量の土砂や流木を県に代わって除去する作業に着手した。朝倉市は、断水が続く杷木地区の水道復旧に向けて試験的な通水を実施。林野庁は流木による被害を把握するため、現地調査を始めた。

 犠牲者は福岡、大分両県で34人。19日で発生から2週間となったが、依然として7人と連絡が取れておらず、消防や自衛隊が捜索を続けた。

 権限代行制度は、鬼怒川の堤防が決壊した2015年の関東・東北豪雨を受けて創設された。


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