容疑者暴行事件で猶予判決 北海道警の元警部補 

 北海道北見市で2013年、道交法違反容疑で土木作業員の男性=当時(40)=を現行犯逮捕する際、頭を蹴るなどしたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元道警警部補、佐藤昭夫被告(56)=在宅起訴後に自主退職=に、釧路地裁は19日、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。

 小林謙介裁判長は判決理由で、佐藤被告は逮捕時に激しく抵抗した男性に憤慨し、私的制裁を加えたと指摘。「警察の職務執行に対する国民の信頼を裏切った」と批判する一方、「罪を認めて反省しているほか、訴追されたことで自主退職を余儀なくされ、社会的制裁を受けた」と述べた。


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